FOOD

等身大の乾癬を語り合う場

乾癬と食生活

毎日の食事は体づくりの源。だからこそ、乾癬患者さんの中には食事と乾癬の症状の関係性を気にしている方が少なくありません。普段の食事で気をつけたいこと、自宅での調理や外食での工夫など、日々の食生活に役立つヒントをQ&A方式でご紹介します。

※この記事は2019年11月に東京で行われたSALONイベント内のトークセッション《食事のギモン》を元に構成しています。

Q1

乾癬にいい食べ物、悪い食べ物は
ありますか?

「残念ながら、“これを食べると乾癬の症状が緩和する”と、はっきり証明されたものは存在しません。一方、“これを食べたらダメ”というものもありません。乾癬と食事の関係性で比較的分かってきたのは、いわゆる肥満やメタボリックシンドローム(以下、メタボ)が乾癬の症状を悪化させる可能性があるということです。太ると脂肪が増えるだけではなく、細胞の質が変わり、それによって血圧やコレステロール値が上がったり、糖尿病になったりします。メタボを招く高カロリー・高脂肪の食事は避けて、栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう」(多田先生)

Q2

バランスのとれた食事とは、
具体的にどのようなことに気をつければよいでしょうか?

「ライフスタイルの多様化とともに、食生活も多種多様になりました。1日3食、毎食の栄養バランスを保つのはなかなか難しいものです。そのため、1食ではなく、1日のトータルで栄養バランスを整えるように心がけることをおすすめします。例えば、朝食がおにぎりだけになってしまった場合は、昼と夜に肉・魚・野菜を摂るように。昼食がほぼ外食で麺類や丼物といった単品になりがちな人は、朝と夜に野菜やくだものを積極的に摂るようにしましょう」(北村さん)

Q3

自宅での調理、市販品や外食時に
工夫できることはありますか?

「例えば、野菜は皮や茎に栄養があるものが多いので、ニンジンやゴボウなどはできるだけ皮つきのまま食べたり、ブロッコリーの茎は細かく切ってスープの具材にしたりすると、より多くの栄養素を摂取できます。一方、コンビニ食が多い人は野菜やタンパク質が不足しがちなので、サラダ、ゆで卵やカニカマなどを1品追加することで栄養バランスを整えやすくなります。また、外食時は単品メニューに野菜をトッピングするなどして、できるだけいろいろな食材から栄養を摂れるように品目数を増やす工夫をしてみてください」(北村さん)

北村さんが栄養バランスの優れたメニューとして紹介してくれた台湾発祥のスープ、「鹹豆漿(シェントウジャン)」。豆乳のタンパク質、血糖値を上げにくくする作用があるお酢、トッピングの干しエビ、ザーサイ、野菜などからは葉酸、マグネシウム、カルシウムなどを摂ることができる。

サーモンとカリフラワーのライスサラダ
材料
ごはん 100g / カリフラワーライス(冷凍) 50g / スモークサーモン(一口大に切る) 40g / サニーレタス(一口大にちぎる) 20g / パセリ 3g / 粗びき黒こしょう 少々 / レモン(くし形切り/あれば) 10g
Ⓐ…すし酢 大さじ1 (15g) / しょうが(すりおろし) 2g / オリーブ油 小さじ1 (4g)」
作り方(1人分)
①カリフラワーライスは耐熱容器に入れて電子レンジで1分30秒加熱する ※加熱時間は1人分の目安
②あたたかいごはんに①と混ぜ合わせたⒶを全体にかけ、しゃもじでさっくり混ぜ合わせ、粗熱をとる
③スモークサーモン、サニーレタス、パセリを加えて全体を混ぜ合わせる
④器に盛り、粗びき黒こしょうを振り、レモン(あれば)を添えてでき上がり

北村さんが栄養バランスの優れたメニューとして紹介してくれた台湾発祥のスープ、「鹹豆漿(シェントウジャン)」。豆乳のタンパク質、血糖値を上げにくくする作用があるお酢、トッピングの干しエビ、ザーサイ、野菜などからは葉酸、マグネシウム、カルシウムなどを摂ることができる。

Q4

タバコや飲酒は控えた方がよいでしょうか?

「喫煙は乾癬のリスクの1つです。乾癬だけではなく、さまざまな病気の一因になると考えられています。禁煙は簡単ではありませんが、自己努力だけではなく、禁煙外来に通うという選択肢もあります。飲酒については乾癬との間に明確な因果関係は今のところわかっていません。たしなむ程度であれば問題ありませんが、飲み過ぎは厳禁です」(多田先生)