総合監修:社会福祉法人聖母会聖母病院 皮膚科部長 小林 里実 先生

掌蹠膿疱症を知ろう
掌蹠膿疱症の治療法
掌蹠膿疱症のQ&A

掌蹠膿疱症Q&A

検査・治療について

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どんな検査をしますか?

患者さんの症状に応じて必要な検査が行われます。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)では患者さんごとの症状に応じて、下記のような検査が行われます。

ダーモスコピー/皮膚生検

ダーモスコピーでは特殊な拡大鏡を使って水疱や膿疱の状態を観察し、掌蹠膿疱症に特徴的な所見を確認します。掌蹠膿疱症では、水疱の中にうみが浮いているようにみえたり、膿疱化しかけた水疱がしばしばみられます。
他の疾患と鑑別が難しい場合に皮膚生検を行うことがあります。

血液検査

炎症の程度、脂質異常症、糖尿病、甲状腺炎(バセドウ病や橋本病)の合併の有無などを調べるために、血液検査を行うことがあります。四肢の関節に痛みがある場合は、膠原病や関節リウマチがないか、必要に応じて調べます。
飲み薬が必要な場合、肝臓や腎臓に負担がかかることもありますので、ご自身の健康状態を調べておくことも大切です。

歯科検診

歯の根元のうみ[根尖性(こんせんせい)歯周炎]や歯槽膿漏[辺縁性(へんえんせい)歯周炎]など、無症状の歯周炎が発症に関わることが少なくないため[歯性病巣(しせいびょうそう)]、歯科にて歯列の単純X線撮影や歯周ポケットの計測などを行います。

金属パッチテスト

金属アレルギーが疑われる場合に行われます。

単純X線撮影、MRI(脂肪抑制画像)

関節症状(関節や骨の痛み)がある場合に行われます。

真菌検査(KOH直接鏡検)

白癬(はくせん)がないか調べます。

各検査の詳細は「掌蹠膿疱症で行われる検査とは?」をご参照ください。