総合監修:NTT東日本関東病院皮膚科 部長 五十嵐 敦之 先生

文字の大きさ

乾癬の治療法

民間療法は、漢方や温泉などさまざまなものがありますが、科学的に効果を検証していないものが少なくありません。民間療法は自己判断で行わず、必ず主治医に相談しましょう。

病院で、「乾癬は、原因不明で、根本的な治療がない」と言われると、誰しもショックを受けます。そのため、多くの方が、「そんなことはない。治る方法があるはずだ」と、民間療法を試すことがあります。民間療法には、漢方、温泉、キノコ、お茶、水などさまざまなものがありますが、いずれも科学的に効果を検証した研究データがない場合が多いです。高額な料金を請求されることや、むしろ乾癬の症状を悪化させることもありますので、みだりに民間療法を試すことはやめましょう。

「乾癬は、原因不明で、根本的な治療がない」ことは正しいことですが、最近では乾癬の原因も明らかになってきており、根本的に治せなくても、皮疹のない状態を長期間保つことのできる治療方法(対症療法)は多くあります。皮膚科専門医のもとで、症状とライフスタイルに合った、科学的根拠がある適切な治療を受けましょう。民間療法を行う場合は、皮膚科専門医に必ず相談してください(「民間療法に興味はあるけど、効果はあるの?」の項参照)。

漢方

漢方薬だけで目立った改善効果があることは少なく、あくまでも補助療法として、患者さんの体質に合わせて用いることがあります。服用する際は自己判断をせず、必ず主治医に相談してください。

温泉

日本では古くから皮膚病の温泉湯治が盛んです。乾癬に効くとされる温泉(別府ミョウバン温泉、草津温泉、北海道豊富温泉など)もあるようです。また、温泉は、気分転換やリラックス効果も期待できます。ただし、硫黄泉など、温泉の成分によっては、肌にあわず刺激感を生じることもあるので、注意しましょう。なお、北海道豊富温泉の公営の元湯には、湯治専用の浴室が備えられており、心おきなく入浴できるようになっています。詳しい情報は、定期的に豊富温泉湯治ツアーを開催している乾癬の会(北海道)にお問い合わせください(「患者の会はどんな活動をしているの?」の項参照)。