総合監修:医療法人桜仁会 いがらし皮膚科東五反田 院長 五十嵐 敦之 先生

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乾癬Q&A

使用しているお薬によっては、女性だけでなく男性も避妊が必要です

お子さんを望む乾癬患者さんは多く、実際に妊娠・出産をされた方もたくさんいます。ただ、使用しているお薬によっては、服用中や服用を中止した後に女性だけでなく男性も避妊が必要なものがあります。そのため、妊娠・出産を希望する場合は、主治医と相談しながら治療することが重要です。また、妊娠が判明した場合には、直ちに主治医に報告しましょう。

服用中は授乳を避けるべきお薬もありますので、母乳育児を希望する方は医師(皮膚科・産科)に伝えておきましょう。

妊娠中に免疫を抑える作用のあるお薬(免疫抑制薬や生物学的製剤など)を使用していた場合には、新生児も免疫が低下している可能性があります。そのため、BCGなど生後に接種するワクチンの時期をずらすなどの対応が必要になる場合があります。妊娠中に服用したお薬については、あらかじめ小児科医に伝えておくと安心です。

遠慮せずに医師に相談しましょう

妊娠中・授乳中であっても、治療を続けることは可能です。ただし、妊娠前と妊娠中とでは乾癬の症状が変化することがあり、症状が安定する方もいれば、逆に悪化する方もいます。気になることがあれば、遠慮せずに主治医に相談しましょう。
「医師には、どんなことが相談できるの?」の項参照)。


小林 里実 先生(聖母病院 皮膚科)からのコメント

乾癬は遺伝する疾患ではないと考えられていますので、妊娠・出産に制限はありません。ただ、お薬の種類によっては子供に影響があることも事実です。そのため、予期せぬ妊娠を考慮し、妊娠・出産可能な年齢の患者さんには、そのようなお薬を使用せずに治療を行うようにしています。妊娠・出産を希望される場合でも遠慮なく主治医に希望を伝えてください。一緒に治療を考えましょう。