総合監修:NTT東日本関東病院皮膚科 部長 五十嵐 敦之 先生

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乾癬の説明

乾癬には免疫機能の異常が関わっており、免疫に異常をきたしやすい体質の人に、環境ストレスなどの刺激が加わることで乾癬を発症すると考えられています。

乾癬の患部では、皮膚の表面に角質が積み重なり、皮膚が厚くなっています。これは、皮膚のターンオーバーつまり新陳代謝が異常に活発になり、通常の約10倍の速さで皮膚がつくられるためです。なぜこのようなことが起きるのか、そのしくみはまだ完全には解明されていませんが、最近の研究により免疫機能の異常が関与していることが分かってきました。

乾癬の原因について

本来、免疫機能は身体を守るシステムであり、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防いでいます。しかし、何らかの原因で免疫機能に異常をきたすと、異物ではなく自分自身を攻撃し、炎症を引き起こすようになります。これを「自己免疫反応」といいます。

乾癬は、免疫に異常をきたしやすい体質の人に、外的な因子(ケガや感染症、ストレスや乾燥などの刺激、食生活)や内的な因子(糖尿病、高脂血症、肥満など)が加わることで発症するのではないかと考えられています。

乾癬の原因について

※1 ストレス、たばこ、アルコール、脂っこい食事、衣服の 刺激、日光、季節(冬)、乾燥、外傷、風邪、慢性扁桃 炎、薬剤
※2 肥満、妊娠・出産、脂質異常症、糖尿病 など

動画:深く知る乾癬のメカニズム

乾癬が起こるメカニズムを動画で紹介しています。


このように、乾癬で皮膚の新陳代謝が異常に活発になるのは、免疫機能の異常が原因であり、乾癬は皮膚の病気であると同時に、身体全体に関与する病気でもあると考えられています。